お小遣いは「減少」ランチ代は「アップ」。もっとも苦しいのは50代男性

2015年07月17日 12:12

 会社員が自由に使える「お小遣い」の額が、1979年以来2番目に低い額となったことが分かった。お小遣い額の減少率は年齢を経るごとに増加しており、50代男性で特に顕著であった。

 20代から50代の有職者の男女約2,300 名を対象にした調査によれば、男性会社員の毎月のお小遣い額は昨年より1,930 円減少し、37,642 円となっており、1979 年の調査開始以降2 番目に低い金額となっていた。

 お小遣いがアップした人は、20代が39.1%を占め、やや若年層寄りの傾向がみられた。一方、お小遣いがダウンした方は、年齢は50代が31.3%でやや高齢層寄りの傾向がみられた。また当然というべきか、給与の昇給があった人よりも減少した人に多かった。

 全体としてお小遣いは減少しているが昼食代はアップしているようだ。男性会社員の1日の平均昼食代は、昨年の541 円から上昇し601 円になっている。男性20代が最も高く700円を超え昨年からは200円以上もアップ。女性会社員においても、昼食代は昨年から上昇し(昨年512円から、154円の上昇)666円となった。一方、50代男性は553円となっており、唯一昨年から減額し全体平均を下回る金額となった。年代別にみると、男性女性とも20代が最も高く、738円であった。

 また男性会社員の1 回の飲み代は、外に飲みに行く人で4,954 円、自宅で飲む人は2,861 円となった。1 ヵ月の平均飲み回数は昨年と同じく2.4 回。年代別では、30 代・40 代が昨年より減っているなか、20 代のみが回数を増やしているのが特徴となっている。

 お小遣いに直接関連すると考えられるのが、2014 年4 月1 日に8%に引き上げられた消費税率。これについて男性会社員では、負担に感じている人が78.2%となっており昨年より5.2%上昇している。消費税3%導入時の1989 年や、8%への増税直後である昨年よりも高く、負担感は過去最大となっている。さらに女性会社員では、負担に感じている層が84.9%となっており、男性よりも負担に感じている人が多い結果となった。(編集担当:堺不二子)