トヨタが生活支援ロボットの実用化で研究機関などと技術開発コミュニティを発足

2015年07月18日 18:57

 トヨタ自動車<7203>は、障がい者や高齢者などの家庭内での自立生活をアシストする生活支援ロボット(HSR)の早期実用化を目指し、複数の研究機関等と連携して技術開発を推進する仕組みである「HSR開発コミュニティ」を発足すると発表した。「HSR開発コミュニティ」に加盟する研究機関などには、トヨタが開発した新型HSRを研究用として貸与することになる。

 「HSR開発コミュニティ」の加盟機関は、トヨタが貸与するHSRを使って、障がい者や高齢者などの生活支援を想定したロボットの機能向上のための技術開発を推進する。ソフトウェアやノウハウなど研究開発の成果を「HSR開発コミュニティ」で共有し、加盟機関が利用できるようにすることで、技術開発の加速を図っていく。また、トヨタは、研究開発の成果を検証する実証実験の協力先を紹介するなど、加盟機関による実証実験の推進も支援していく予定である。

 同コミュニティは、これまでHSRの共同研究を実施してきた研究機関の数機関とともに、9月を目途に活動を開始する予定である。さらに、10機関程度を公募し、2016年4月以降、規模を拡大する計画。なお、16日より、第1回「HSR開発コミュニティ公募」を開始した。

 HSRは、小回りの利く円筒型の小型・軽量ボディに格納できるアームを備えることにより、「床の上の物を拾う」「棚から物を取ってくる」などの仕事ができるロボットである。2012年の発表以降、障がい者や介護福祉関係者等の評価を踏まえて改良を重ねてきた。研究用として貸与を開始する新型HSRは、機能性、安全性、研究開発や実証実験における運用性等を向上させている。

 新型HSRの主な仕様は、本体直径430mm、本体高さ1,005~1,350mm、重量約37kg。腕長さは約600mm、肩高さは340~1,030mm。把持物は1.2kg以下、幅130mm以下。最大速度 0.8km/hで、走破性能は段差5mm、登坂5°である。

 8月31日から9月2日まで東京のお台場にあるトヨタ自動車のテーマパーク「MEGA WEB(メガウェブ)」にてトヨタが開催する「HSRハッカソン2015」での使用に加え、7月24日、25日に開催されるヨコハマ・ヒューマン&テクノランド(パシフィコ横浜)や、9月3日から5日まで開催される日本ロボット学会学術講演会(東京電機大学)への出展を予定している。(編集担当:慶尾六郎)