莫大な建設費をめぐり国民からの批判に耳を傾けるとして建設計画の白紙撤回、ゼロベースでの見直しを発表した安倍晋三総理は、20日、新国立競技場整備計画再検討のための関係閣僚会議に出席し「新しい競技場は世界の人々に感動を与える場としていく、その大前提の下に、できる限りコストを抑制し現実的にベストな計画を作っていく必要がある」と新国立競技場建設での基本的考えを示した。
安倍総理は「東京大会までの期間が限られている中、新しい整備計画の策定に全力を挙げ、内閣全体として責任をもって競技場の建設を進めていくため、本日、遠藤利明東京オリンピック・パラリンピック大臣をヘッドとして、閣僚会議を立ち上げた」とし「遠藤大臣には関係閣僚と連携し、新国立競技場を2020年のオリンピック・パラリンピック開催までに間違いなく完成させ、大会を成功させるよう尽力を」と指示した。
この日、安倍総理は「オリンピック・パラリンピックの主役は国民一人ひとり、そしてアスリートの方々であり、皆さんに祝福される大会でなければならない」と改めて、国民みんなが納得し、歓迎するものであることの必要性を訴えた。(編集担当:森高龍二)