国内のLCC(格安航空会社)のジェットスター・ジャパンは5日、2012年7月の就航からの累積搭乗者数が1000万人を突破したとの発表を行った。就航以来3年1ヶ月での1000万人突破は、国内のLCCとして最短最速での達成となる。
今回の累積搭乗者数1000万人突破を受けて、ジェットスター・ジャパンの片岡優会長は同社のホームページ上に、「おかげさまで、就航から3年1ヶ月で累積搭乗者数が1000万を超えることができました。これもひとえにお客様と関係者の皆様のご愛顧とご支援によるものと心から感謝しております」とのコメントを発表し、また同社の今後について片岡会長は「ジェットスター・ジャパンは、就航以来徹底した合理化を進め、『いつでも低運賃』を実現してまいりました。また、日本に根ざしたLCCとして国内路線網や運航便数を充実させ、日本のお客様にとって利便性の高いサービスの導入にも継続して努めています。その結果、お客様の旅のスタイルや生活スタイルにもより良い変革がもたらされたとのお声を頂戴しております。今後も、安全第一として更なる運航品質の向上に努め、皆様に愛されるLCCを目指してまいります」と述べている。
さらにジェットスター・ジャパンは1000万人突破を記念して、8月6日より成田空港より出発する乗客を対象に、メモリアルショットが撮影できるイベントを実施するほか、同日に運航する同社の全フライトを対象として、機内にて記念品が当たる抽選会を実施する。
ジェットスター・ジャパンは現在、成田空港、関西国際空港を拠点に、国内11都市、海外1都市の12都市、国内19路線、国際2路線の21路線で1日最大100便超の運航を行っている。
国内のLCCとして累計搭乗者数1000万人突破を最短最速で達成し、いかに今LCCが旅行者の選択肢として「当たり前」のものになったかを知らしめたジェットスター・ジャパンだが、ひるがえればそれは、他のLCCとの競争がますます激化する可能性も示している。そうした競合他社との競争に打ち勝つために、そして今後の課題である16年12月までの黒字を達成するためにも、これまで以上に運賃やサービス面での他社との差別化が求められる。(編集担当:滝川幸平)