自民党の山本一太元沖縄北方担当大臣(参議院議員)が、来年夏の参院選挙の1人区に野党統一候補が擁立されると「政権に対する批判票の受け皿になる。自民党にとっては、かなりの脅威だ」と政権批判票の受け皿としての候補への危機感をブログで発信した。8月7日、8日アップのブログには安倍政権への世論の厳しさへの認識が滲んでいる。
山本議員は「民主党単独候補だったとしても侮れない。当選に届かなかったとしても地方区の集票は比例区の議席増に繋がる」と危機感を隠さなかった。
一方で、「民主党の状況を考えると、野党間の候補者調整が出来るとは、到底、思えない」とも。そのうえで「民主党にとって最難関と言える3つの県(群馬、山口、和歌山)で独自の候補者を立てられるかどうかが最大野党の覚悟のバロメーターになる」と指摘した。
山本議員は「民主党は平和・安全法制成立直後の政権への逆風に乗って、一気に決めようという戦略だろうか?」と自身になげかけ「それでも恐らく先送りを繰り返し、来年にずれ込むと見ている。結局、来年7月の参院選(群馬地方区)は自民党vs共産党という知事選と同じ構図になるのではないか」と群馬においては候補擁立にもならないのではないかとの見方を示した。
そのうえで山本議員は「本当の政局があるとすると、来年の参院選挙の後だろう。その未来を変えない限り、長期安定政権(日本再興)の夢は水泡と帰す」と書き込んだ。参院選以降の総選挙で政局に大きな変化が生まれる可能性があるとの安倍政権への世論の厳しさを滲ませた。(編集担当:森高龍二)