マクドナルドの中間決算、上場以来最大の赤字

2015年08月14日 09:15

 先日、2015年7月の売上高(既存店ベース)を発表し、前年同月比12.6%ダウンと18ヶ月連続で前年を下回った日本マクドナルド<2702>だが、同社は12日に2015年6月中間連結決算を発表。それによれば純利益が262億円の赤字と、01年の上場以来最大の赤字となったことがわかった。前年同期は18億円の黒字だった。昨年に発覚した使用期限切れ加工肉問題、その後の異物混入問題などを経て陥ったこの危機的状況だが、そこからの脱却にはまだまだ時間がかかりそうな気配だ。

 日本マクドナルドの発表によれば、売上高は前年同期比29.5%ダウンの825億円と、上場以来初めて1000億円を割り込んだ。既存店全体の売上高は前年同期比27.7%ダウンの計画に対して、27.5%ダウンという結果であった。本業のもうけを示す営業利益は前年同期の35億円の黒字から182億円の赤字に転じ、経常利益も195億円の赤字であった。ファミリー層を中心に顧客離れが深刻化しており、業績全体を引き下げる形となった。

 こうして依然として厳しい状況にさらされている日本マクドナルドだが、業績回復の兆しがないわけではない。7月の売上高の減少率は前月よりも改善しており、中間連結決算の業績も期初の予想よりもわずかではあるが上回っている。こうしたことから、同日に発表された15年12月期の業績予想は全店売上高を前期比14.4%ダウンの3820億円、連結売上高を前期比10.0%ダウンの2000億円、営業利益を前期の67億円の赤字に対して250億円の赤字、純利益を前期の218億円の赤字に対して380億円の赤字のまま据え置いた。全店売上高の3820億円は、03年の3867億円の水準にまで低下するほか、2期連続での最終赤字となる見通しだ。配当は引き続き未定とした。

 日本マクドナルドのサラ・カサノバ社長は、今回の結果を受けて同社を取り巻く環境は依然として厳しいという認識を示したものの、今後は日本人向けの商品開発に注力したり、各地の名産品を使った新メニューの投入などにより、巻き返しをはかる考えだ。現状をみる限り、「そう上手くいくのか?」という疑問が浮かばないわけでもないが、わずかであるにせよ復活の兆しがあることは確かだ。その兆しを大きなものにすることができるかどうかは、今後の同社の取り組みにかかっている。(編集担当:滝川幸平)