テレビ朝日とKDDIが国内初の通信キャリアのビッグデータ活用コンテンツの共同制作へ

2015年08月22日 20:19

 テレビ朝日とKDDI<9433>は、スマートフォン向け動画配信事業において戦略的業務提携を結んだ。地上波番組連動のオリジナルコンテンツの共同制作を手掛け、共同制作にあたっては国内で初めて通信キャリアのビッグデータを活用する。さらに、放送中の番組の最新話配信など、両社の持つ強みを最大限に活かし、視聴者が高品質な動画コンテンツを楽しめる動画配信サービスの提供を目指す。

 共同制作の第1弾として10月より、秋元康氏が企画する、AKB48グループメンバー主演のエンタテインメントドラマを、auスマートフォン向けの動画配信サービス「ビデオパス」で配信する。地上波放送番組に加えて、同クオリティの「ビデオパス」オリジナルエピソードを提供する。

 このコンテンツはテレビ朝日が提案したもの。KDDIは「ビデオパス」の”検索履歴”、”視聴履歴”、”属性履歴”などの統計データを分析したところ、「ビデオパス」を利用のユーザーが楽しめると判断し、共同制作コンテンツとして賛同したという。

 また、今回の業務提携を通じて、テレビ朝日で放送中の金曜ナイトドラマ「民王」(池井戸潤原作) を定額制動画配信サービスとしては唯一、「ビデオパス」で見放題独占配信する。そのほか、バラエティ番組などの地上波放送番組の見放題独占配信に加え、番組本編をさらに楽しめるインターネットオリジナル動画を「ビデオパス」見放題独占配信で提供するなど、放送・配信連動も実施していく。

 KDDIは、出演者や監督など映像作品の基本データや、「爽快」、「楽しい」といった作品性や感情などの約2,000種類のメタデータに加え、「ビデオパス」を通じて得られる「視聴者の属性情報」、「行動データ (視聴履歴、検索履歴など)」などを統計分析データとして保有しており、両社は今後これらのデータを企画立案段階から活用したコンテンツの共同制作を行っていく。(編集担当:慶尾六郎)