手軽で高性能な、スマートフォンのカメラ。容量を気にせず、撮った写真のほとんどを端末に保存しておくこともできる。MMD研究所が、スマートフォンユーザーで、かつスマートフォンのカメラを利用している15歳~39歳の男女5306人を対象に、スマホに保存している写真の枚数を答えてもらったところ、全体の平均保存枚数は976枚だった。カメラを使う人の多くは、大量に写真を保存しているようだ。
男女別に保存枚数をみると、男性の平均が777枚だったのに対し、女性は平均1169枚と、女性の方が400枚近く多い。さらに、性年代別にみていくと、最も保存枚数が多かったのは「15~19歳女性」で、平均1715枚に達した。次いで「20~24歳女性(平均1359枚)」、「20~25歳女性(1109枚)」となっている。一方、最も保存枚数が少なかったのは「35~39歳男性」で、平均606枚だった。年齢が高くなるにつれてスマートフォンへの保存枚数は減るが、若い世代ほど、男女で保存枚数の差が大きい。若い女性ほど写真を撮る機会も多く、保存枚数も増えるようだ。
スマホのカメラを利用している15歳~39歳の全回答者を対象に、よく撮影するものについて、最大3つまで答えてもらったところ、全体では「風景写真」が最も多く44.6%、次いで「食べ物の写真」が38.7%、「友達との写真」が37.6%だった。一方、男女別では差が見られる。男性の1位は「風景写真」(52.9%)、2位が「モノの写真」(39.3%)、3位が「友達との写真」(33.4%)となっているのに対し、女性の1位は「食べ物の写真」(44.2%)で、2位は「友達との写真」(41.6%)だった。男性で1位だった「風景写真」は3位(36.5%)だった。「友達」「食べ物」の写真は、女性のほうが男性よりも、10ポイント近く高い。
自分を撮る際に使う「インカメラ」も、最近はずいぶん使いやすくなったが、ユーザーにとっては不満もあるようだ。スマホカメラへの不満を複数回答で聞いたところ、最多は「インカメラの画質」で22.2%、次いで「暗がりでの画質」が21.9%、「アウトカメラの画質」が20.7%だった。女性では「インカメラの画質」の不満が最も高く、25.5%に達した。友達との「自撮り」を楽しむ女性ほど、インカメラの画質にも敏感になるのだろう。(編集担当:北条かや)