プーチン大統領の訪日、岸田外相訪ロに影響懸念

2015年08月22日 16:44

 ロシアのメドベージェフ首相が択捉(エトロフ)島を22日に訪問したことに、佐藤正久元防衛大臣政務官は「力関係を見せつけたいのか、度重なる訪日中止要請にも関わらず、閣僚を随行して択捉島を訪問。舐められたものだ」とかなりの不快感をツイッターに書き込んだ。

 佐藤元政務官は「プーチン大統領の訪日や岸田外相の訪露にも少なからぬ影響が出よう」と懸念も示している。

 ロシア首相が択捉島を訪問するのは初めてという。メドベージェフ首相の訪問については日本政府が「首相の北方四島への訪問が行われたとすれば、我が国の立場と相容れないと考え、そうした懸念を表明してロシア側に申し入れを行っている」と岸田文雄外務大臣は前日の記者会見でも、島を訪問しないよう申し入れを行っているとしてきた。

 また、岸田外務大臣は「(両国間の課題について)静かな環境の中で両国の政治対話を進めるという点で一致をしている両国首脳間での一致に沿わないものではないか」とロシア首相の択捉島訪問に懸念を示していた。択捉島訪問はロシアの実効支配をうかがわせる出来事になった。(編集担当:森高龍二)