海洋の「法の支配」徹底は共通の利益 日伊首脳

2015年08月04日 12:23

 安倍晋三総理はマッテオ・レンツィ・イタリア共和国首相と3日夕に首脳会談し、東アジアや地中海を含め海洋での「法の支配」の徹底は日伊共通の利益であると確認したほか、ウクライナの独立と主権に関し妥協はあり得ないことも確認した。

 ウクライナ情勢では、両国首脳が「国際的な諸問題に関してロシアを巻き込んでいくことが重要」とし「首脳レベルも含めてロシアとの対話を継続していく」ことを確認した。

 また、安全保障関係では、両国間での「日伊情報保護協定」に実質合意した、と外務省が発表した。今後、両国政府は協定の早期署名、締結に必要な手続を進めるとしている。

 外務省は「日本とイタリアの間で相互に提供される保護を必要とする情報について、施行されている国内法令の範囲内で適切に保護するための手続等について定めるもので、日本とイタリアの間の安全保障協力が一層強化されることが期待される」としている。(編集担当:森高龍二)