「戦争法案、今すぐ廃案」「戦争反対・憲法守れ」、「安倍政権直ちに退陣」など、集団的自衛権の行使容認を含む政府の安保法案を廃案に追い込もうと30日、国会正門前で8・30国会10万人、全国100万人大行動の集会が催され、都内はじめ全国各地で一斉に反対の声をあげた。
このうち国会正門前は反対の声をあげる人らで埋め尽くされた。また民主党・岡田克也代表、日本共産党・志位和夫委員長、社会民主党・吉田忠智党首、生活の党・小沢一郎代表らも参加。法案の危険性と廃案追い込みへの一層の共闘を呼び掛けた。
岡田代表は「安保法案は議論すればするほど問題点が明らかになった。憲法違反の法案を通すわけにはいかない。これからの3週間、さらに力を貸してください。一緒になって、法案を廃案にしましょう」と訴えた。
岡田代表は「安倍政権は憲法改正し、自衛権の行使を制限なくできるようにしようとしている。安倍政権が続く限り、この動きは止まらない。一緒になって、安倍政権のこの歩みを止めようではないか」と呼びかけた。
志位委員長は「審議すればするほど、安倍政権はまともな答弁ができなくなっている。参院での審議中断77回。ここまでボロボロになった戦争法案は廃案しかない。必ず廃案に追い込み、安倍政権を打倒しよう」とアピール。
吉田党首は「安保法案の審議では大臣の答弁がころころ変わる。憲法違反の欠陥法案。安倍総理の積極的平和主義は時代遅れで、まやかしだ。武力を背景にして外交を行う、これは極めて時代遅れだ。貧困や差別を取り除く人間の安全保障こそ今一番大事だ。平和憲法の理念を生かす安全保障政策こそ必要だ」と訴えた。
小沢代表は「こういう集会に顔を出したことはほとんどないが、今回だけは、何としても、いいかげんな、馬鹿げた、そして危険な法律を阻止するために、何としてもみんなで力をあわせなければいけない。これを阻止し、安倍政権を退陣に追い込む、そういう思いで皆さんの前に立った」と危険な法案であることを強く訴えた。4党首が壇上にあがると大きな拍手。「廃案」運動がさらに広がるよう呼びかけた。(編集担当:森高龍二)