民主党の高木義明国対委員長は「与野党でお盆明けに予算委員会を開くことで合意したが約束が果たされていない。安倍総理はわざわざ大阪まで出向いてチヤホヤされるテレビでは勝手なことを言っている。国会に出て言えといいたい。予算委員会を逃げまくっているのが安倍総理の実態だ」と安倍総理の対応を批判した。
また、野党6党1会派の幹事長・国対委員長会談で「来週16日に(安保法案の)採決という情報もある。改めて6党1会派の結束を固めた。中央公聴会の強行議決は許しがたいことだし、地方公聴会をやらないということも『地方が大事』と言いながら地方の声を聞かないというのはありえない」と政府・与党の姿勢を問題視した。
また、枝野幸男幹事長は「第2次安倍内閣が発足して間もなく、麻生(太郎)氏がナチスの手法にならうという趣旨のことを話したが、そんな状況に入ってきている」とした。
そのうえで「ナチスは民主的な選挙で権力を手中にした後に全権委任法という立憲主義を破壊する法律を成立させ、暴走独裁を始めた。今回の安保法制も同じように立憲主義の破壊だ。そして、ある学者の言葉によれば『一種のクーデター』だ。これと断固闘うのは国会で議席を得ている者の歴史への責任」と世論の支持を得て、成立阻止に全力であたる姿勢を示した。(編集担当:森高龍二)