武装集団は米軍を避け、兵站部隊を徹底攻撃

2015年09月16日 08:00

 生活の党の小沢一郎代表は元陸上自衛隊レンジャー部隊隊員の井筒高雄氏との対談で、後方支援の兵站の危険性を聴きだした。

 この中で、井筒氏は「アフガニスタン紛争から始まった傾向」として「今の紛争は国対国ではなく、テロや反政府組織などの武装集団と戦うのが主流。そういう集団は米軍との戦いを避け、米軍に弾を運んだり、食料を支援したりする後方支援を行う兵站部隊を徹底的に攻撃する」と証言。

 井筒氏は「こういう戦い方が主流になってきたため、米軍よりも多国籍軍や有志連合軍の死傷率が高い。それで戦闘地域より圧倒的に非戦闘地域で殺傷される方が多い」と説明した。

 井筒氏は「これが戦場の実態です」と証言。そして「アメリカ一辺倒の外交と紛争解決に武力によるアプローチだけでの解決には限界がある。そうでない各多国籍軍の将校と紛争解決人の全員が丸腰で敵対する幹部や地域の部族の人たちと一緒のテーブルにつき、そこで武器を捨てる交渉をする方法もある」としている。(編集担当:森高龍二)