ドコモ、定額通話料を1000円引き下げ。他社に追随

2015年09月20日 20:55

キャリア

KDDIのau、そしてソフトバンクが定額通話料を引き下げるとの発表を行ったことを受けて、16日にNTTドコモも同サービスの通話料を引き下げるとの発表を行った

 KDDI<9433>のau、そしてソフトバンク<9984>が定額通話料を引き下げるとの発表を行ったことを受けて、16日にNTTドコモ<9437>も同サービスの通話料を引き下げるとの発表を行った。これにより、再び3社間の定額通話料は横並びとなった。顧客獲得争いのための熾烈な価格競争が起きている。

 NTTドコモは16日、定額通話サービス「カケホーダイ&パケあえる」の月額基本料を、従来よりも1000円安い月額1700円とした「カケホーダイライトプラン」を9月25日より開始すると発表。9月25日には米アップルの新型iPhone「iPhone(アイフォーン)6s」と「6sプラス」の発売が控えていることから、これらの機種の商戦が今回の料金引き下げ競争を招いたことは間違いないだろう。

 「カケホーダイライトプラン」では、5分以内の国内通話なら回数無制限で通話料は無料となる。5分を超えると30秒あたり20円の通話料がかかる。しかし、「ファミリー割引」を契約している家族間の通話であれば、5分を超えても無調となる。またLTE回線で対象のパケットパックを契約する場合、「カケホーダイライトプラン」を契約することができる。

 大手3キャリアが提供している定額通話サービスの価格帯は、月額2700円で横並びとなっていたが、11日にKDDIのauとソフトバンクが従来よりも1000円安い料金プランを発表。それに追随する形で、今回NTTドコモも料金の引き下げを行った。それにより、現在定額通話サービスの価格帯は再び横並びとなったが、加入条件についてはそれぞれ異なっている。ソフトバンクとNTTドコモはデータ通信量5ギガバイト以上が対象となっているが、auは3ギガバイトから加入することができる。

 これまで定額通話はビジネスマンなど一定の層には好評を得ていたものの、通話量が少ないユーザーからは割高であるとの意見が出ていた。今回、NTTドコモはその定額通話の料金プランに幅を持たせることで、そうした不満に対応するとともに、サービス開始日に発売される「iPhone(アイフォーン)6s」「6sプラス」の影響により顧客が他社に流出することを防ぎたい考えだ。(編集担当:滝川幸平)