失敗しない太陽光発電システム選び

2015年09月26日 19:51

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太陽光発電システムの普及に伴い、トラブルも増加している。失敗しない太陽光発電システム選びとは?

 太陽光発電協会(JPEA)は9月、消費者保護の観点から、住宅用太陽光発電システムの設置を考えている人を対象に、設置する前に知っておきたい4つのポイントをまとめたリーフレット「失敗しない太陽光発電システム選び『始めよう ソーラー生活』」を作成し、ウェブサイト上での公開を始めた。

 太陽光発電システムは、ご存知の通り、環境面と経済面の両方から注目されるシステムだ。東日本大震災以降の環境問題についての意識の高まりや、売電収入の魅力、国からの補助等の甲斐もあって導入が増えている。経済産業省の発表によると、固定価格買取制度を開始した2012度には、我が国における太陽光発電パネルの市場規模が前年度から倍増し、911万kWとなった。しかし、そんな市場の急拡大に伴って、トラブルも増加している。

 典型的なトラブルとしては、発電量のシミュレーションが適当だったり、システムの設置場所や向きが悪かったりで、思ったような発電効果や売電収入が得られなかったり、施工がいい加減で雨漏りなどが起こったりというものが挙げられるが、これらのトラブルの原因は、多くの場合、施工業者の経験不足によるものと考えられる。つまり、失敗しない太陽光発電システム選びの極意とは、安心できる業者選びにあるといっても過言ではないだろう。

 では、施工件数の絶対数が圧倒的な大手メーカーがいいのかというと、そうとばかりも言い切れない。組織力の大きさと、現場レベルのクオリティが必ずしも比例するとは限らないからだ。それよりも、そのメーカーや業者がどれだけ太陽光発電システムに対して実績を持っており、且つ誠実であるのかという点が重要になってくる。

 例えば、木造住宅を手がけるアキュラホームなどは、社長自らが大工出身ということで現場のクオリティや住宅の耐久性などには、かなりのこだわりをもっているうえ、太陽光発電に対しても積極的に展開している。同社では 2014年7月より太陽光発電を標準搭載した「太陽を活かす家」を販売しているが、9月からはまたあらたに10kw以上の太陽光発電を標準で搭載した「太陽を活かす家W」を発売している。同商品では、住居スペースを2つに分けることを予め想定した仕様を施すことで、必要に応じて賃貸併用住宅に変更し、その収入を売電収入と合わせることで実質住宅ローン0円を目指すことを可能にした住宅として、相続税対策の一環としても注目されている。

 また、ヤマダ・エスバイエル<1919>も、ヤマダ電機との資本・業務提携以降、太陽光発電には力を入れているハウスメーカーだ。同社では「エネルギー自ら作る、使う、蓄電する」というコンセプトのもと、スマートハウジングを推奨しており、ヤマダ電機とのコラボレーションで、暮らしに根付いた「省エネ・創エネ・蓄エネ」のトリプルエコの提案を行っている。

 言うまでもなく、住宅にとって屋根は大変重要な部分。日々の電気代の節約や売電収入も大事だが、雨漏りのする家になってしまっては本末転倒だ。新築でもリフォームでも、マイホームに太陽光発電システムの導入を考えるときは、間違いのない業者選びを心がけてほしいものだ。(編集担当:松田渡)