10月1日から、中国の建国記念(国慶節)の大型連休が始まった。中国経済は成長が鈍化しているとはいえ、日本への旅行熱はむしろ高まっている。小売・サービス業界では例年同様、彼らの「爆買い」に期待する声も多いが、どんな商品が人気なのか。
ソーシャル・ビッグデータ活用サービスを手掛けるホットリンク(本社・東京)によると、国慶節(2015年10月1~7日)に日本訪問を予定している中国人が「買いたいもの」トップは「酵素ダイエット食品・サプリメント」だという。
国慶節に訪日を予定している中国人のクチコミから、人気商品を集計、ランキング化した。トップは「酵素ダイエット食品・サプリメント」だが、中国では最近、「酵素」を使ったダイエット商品が人気を集めている。自国で購入するより品質が良く、安全で効果がありそうな日本の「酵素」製品が最もクチコミで評判だった。
2位は「文房具」。「消せるボールペン」や「高品質のメモ帳、ノート」などが人気。日本の可愛らしい文房具は中国の若い女性に支持されている。国慶節の時期は、新学期開始から1ヶ月後であることから、お土産として需要が高まりそうだ。
3位は「カー用品」。以前から日本製品の人気が拡大しているカテゴリーだ。たとえば、自動車の車内用芳香剤は、日本では300 円で売られているものが中国では1200 円近くするという。「安くて品質が良くて可愛い」との声は多い。
中国の10月~11月は、アウトドアシーズンのピーク。この時期にはカー用品や、アウトドアグッズの人気が高まる可能性もある。ここ最近、中国大都市の郊外では、人工的に作られた森や湖の周りにキャンプ場が次々に作られている。紅葉する樹木なども植えられ、秋の週末はごった返しているそうだ。高まるアウトドア人気にともない、関連グッズを日本で調達する人も増えるだろう。
その他、国慶節が終わった後の秋・冬シーズンに備え、「保温系商品」が売れることも予想される。上海では底冷えが酷く、住環境は暖房も効きにくい。直接、体や足を暖められるホッカイロなどや、「温水洗浄便座」の人気も復活しそうだ。(編集担当:北条かや)