【今週の展望】日銀が「プチ緩和」でも2万円への道は開ける

2015年10月25日 20:38

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チャートは「逆三尊底」のパターン完成。ETF買入枠増額程度の「プチ緩和」でも、たった3日で奈落に落ちた夏の終わりのパラダイム・シフトは「プチ」で幕引き。

 今週、10月第5週(26~30日)は5日間の取引。今週はFOMCに日銀会合と日米の中央銀行政策イベントがある重要な週。アメリカの7~9月期のGDPも発表される。26日からヨーロッパの金融市場が冬時間に移行するが、アメリカでは1週間遅れで週末の11月1日に冬時間に移行する。11月2日の取引から、日本時間に対しニューヨークは-14時間、シカゴは-15時間、西海岸は-17時間になる。NY市場の取引終了時間は日本時間で1時間後にずれ、午前6時に変わる。

 世界の主要株式市場の休場日は、26日はニュージーランドが「レイバー・デー(労働の日)」で休場する。28日はギリシャが「参戦記念日」の祝日で休場する。1940年に連合国側について第二次大戦に参戦した日。その日はイタリア軍を撃退したが、翌年から1944年までナチス・ドイツに全土を占領される。ムッソリーニよりもヒトラーのほうがずっと手強かった。28~29日はトルコが「共和国宣言記念日」で連休。1923年10月29日に初代大統領でトルコ建国の父ムスタファ・ケマル・アタテュルクが共和制を宣言した。オスマントルコ帝国政府はその前年に消滅している。

 国内の経済指標は、30日は月末の金曜日なので政府の経済指標の発表集中日。同じ日に日銀の金融政策決定会合もある。

 26日は9月の外食売上高、自動車各社の生産・販売実績、27日は9月の企業向けサービス価格指数、28日は9月の商業動態統計速報値(小売業売上高など)、29日は9月の鉱工業生産指数速報値、建設機械出荷額、30日は9月の労働力調査(有効求人倍率、失業率)、9月全国、10月東京都区部の消費者物価指数(CPI)、9月の家計調査(二人以上世帯の実質消費支出など)が、それぞれ発表される。

 26日に日本郵政<6178>の公開価格が決定する。29日~11月8日に「東京モーターショー 2015」が東京ビッグサイトで開催される。28日は報道機関向けの公開日。30日に日銀金融政策決定会合が1日だけ開かれ、「日銀展望レポート」が発表される。大引け後に黒田日銀総裁が記者会見を行う。昨年は10月31日に「黒田バズーカ第2弾」が突然発射され、金融マーケットへの絶大な効果が地球を周回した。

 主要銘柄の決算発表は、3月期決算銘柄の4~9月期(中間期)決算が佳境に入る。週末の30日は483銘柄が集中し、前半のピーク。

 26日はエムスリー<2413>、JSR<4185>、日立化成<4217>、日立ハイテクノロジーズ<8036>、キヤノンMJ<8060>、アドバンテスト<6857>、コーエーテクモHD<3635>、日立国際電気<6756>、カブドットコム証券<8703>、松井証券<6828>、クラリオン<6796>、日立マクセル<6810>、キヤノン電子<7739>、タカラレーベン<8897>。27日は信越化学<4063>、日立金属<5486>、日本精工<6471>、オムロン<6645>、キーエンス<6861>、ファナック<6954>、日野自動車<7205>、三菱自動車<7211>、シマノ<7309>、キヤノン<7751>、東京エレクトロン<8035>、日立建機<6305>、日立キャピタル<8586>、コカコーラウエスト<2579>、コメリ<8218>、エクセディ<7278>、住友理工<5191>。

 28日はヒューリック<3003>、協和発酵キリン<4151>、大日本住友製薬<4506>、富士フイルムHD<4901>、コマツ<6301>、アサヒHD<5857>、日立<6501>、任天堂<7974>、大和証券G<8601>、野村HD<8604>、JR東日本<9020>、JR東海<9022>、ANAHD<9202>、東北電力<9506>、大阪ガス<9532>、スタンレー電気<6923>、山崎製パン<2212>、日立物流<9086>、航空電子<6807>、富士通ゼネラル<6755>、オークマ<6103>、パナホーム<1924>、富士急行<9010>、バリューコマース<2491>。