「マイナンバーに関する不審な電話」スマホユーザーの6.1%が経験

2015年11月08日 20:50

 10月からマイナンバー制度が始まった。同時に、制度をかたって現金を騙し取ろうとする「マイナンバー詐欺」も増えている。マカフィー株式会社とMMD研究所が、制度が始まって約3週間となる今年10月23日~25日、20歳以上のスマートフォンを所有する男女2211人を対象にアンケートを行ったところ、10月から通知されるマイナンバーに関して不審な電話を受け取った割合は、スマートフォンで6.1%、固定電話で3.7%となった。

 固定電話とスマートフォンの通話に関して利用の割合を聞いたところ、「スマートフォンのみ」が17.4%、「ほぼスマートフォン」が43.2%とスマートフォンをメインで通話する割合は60.6%となった。なお、固定電話を持っていない割合は21.3%。年代別でみると若い世代ほど固定電話をもたない割合が高く、20~30代では「固定電話をもっていない」が3~4割近くにのぼった。40代が11%、50~60代では5%未満なのとは対照的だ。

 全員を対象に、迷惑電話や詐欺電話を受け取ったことがあるかを聞いたところ、スマートフォンでは19.4%が「ある」と回答。スマートフォンと固定電話、両方を所有している人に、「固定電話で迷惑電話や詐欺電話の受け取りがあるか」聞いたところ、実に4割が「ある」と回答した。年配世代が多いのも大きく関係しているが、自宅と確実につながる固定電話の方が、詐欺のターゲットになりやすいのだろう。

 一方、迷惑電話や詐欺電話を受け取ったことがある人に「1年前と比べて頻度がどう変わったか」聞いたところ、「増えた」「やや増えた」の合算でスマートフォンは33.4%、固定電話は21.9%となり、スマートフォンの方が増えた割合が高かった。その内容を複数回答形式で答えてもらったところ、「セールス・勧誘電話」がスマートフォンでは77.3%、固定電話では83.4%と最も多い。なお「振り込め詐欺電話」に関しては、1年前と比べて増えた割合がスマートフォンで23.4%で、固定電話(19.4%)より高かった。

 今年の10月から通知されるマイナンバーに関して不審な電話を受け取った割合は、スマートフォンで6.1%、固定電話で3.7%。スマホユーザーも、マイナンバー制度をかたる怪しい電話には気をつけたい。(編集担当:北条かや)