自民党の山本一太元沖縄北方担当大臣(参議院議員)は最近のブログに「衆参ダブル選挙」の可能性を書き始めた。自民党の参議院議員で「逆風を跳ね返せる同僚は数えるほどしかいない」ということが背景にあるよう。
山本議員は「参院の地方区は全県1区。地元の衆院議員や県議の力を借りなければ全県の選挙活動をカバーするのは難しい。2年前の参院選挙において当時の石破茂幹事長(現・地方創生担当大臣)が各県の衆院議員、特に新人議員たちに強く要請していたのは、『参院選挙の候補者の得票率を自分たちが稼いだ数字に少しでも近づける』ことだった」と紹介。
「全県1区の選挙を戦う参院選挙(地方区)の候補者、特に組織力が弱く、無党派層にもアピールしないタイプのひとたちにとって、衆参ダブル選挙は『一種の神風』になり得る。 あらゆる集会や街頭演説に呼んでもらい、『衆院では00さんを、参院では私をお願いします!』と言えば、効果は絶大。同じ党の衆院議員との得票差も縮まるに違いない」と書き込んだ。
安保法制では世代を超えて、TPPで地方農業界から反発が予想以上に強い中、衆院選挙と連動させるほうが組織力を総動員させた選挙展開で自民には有利に展開できるこれまでの経緯から来年夏のダブル選挙の公算が強まりつつある。(編集担当:森高龍二)