自民党の谷垣禎一幹事長は17日の記者会見で、安倍総理の外交日程や新年度の予算編成で臨時国会は難しかったが、GDPが2期連続マイナスになったことで補正予算も組む必要があり、さらに開会は難しくなったとの考えを示した。
そのうえで、野党から臨時国会の要請があったこと、来年夏に参院議員選挙を控えていることを考え、日程を考えると結果的に1月4日になるとし、『やむを得ない』との認識を示した。
谷垣幹事長は「参議院選挙の候補者等々には非常に負担がかかる形かなとちょっとその辺も憂慮はしているのですが、現実の日程の差し繰りからすると、やむを得ないことかなと思います」と語った。
通常国会が1月4日に召集されると、150日の会期末は6月1日になり、伊勢志摩サミットを終えて間がなく、与党にとって外交成果をアピールして参院選を迎えることになる。また参院選挙を優位に戦う狙いで衆院選挙とのダブル選挙も可能性として残る。
一方、野党がどこまで1人区で選挙協力を実効あるものにできるのか、数カ月の動きが注視される。(編集担当:森高龍二)