辺野古での本体工事速やかに進めたい 防衛大臣

2015年11月18日 13:00

中谷元防衛大臣は17日夕の記者会見で普天間基地の代替施設を名護市辺野古に建設するための護岸工事などの時期について記者団の質問に「今後の作業の予定とか工程等につきましては、これを明らかにした場合に作業が安全に実施できないなど、この事業の適正な運営に支障が出る恐れがありますからお答えは差し控えたいと思う」と語った。

 ただ「気象とか海の状況、米軍等の訓練の状況も含む現地状況を見極めながら、関係機関と調整をし、安全対策に万全を期して、やっていきたい」と述べた。

 中谷大臣は「11月12日にボーリング作業の再開、本日までに残り5か所のうち4か所で作業を実施しており、早期に作業は進めていきたい」とし「工事は現在、護岸工事に必要な仮設ヤードの整備を行っており、今後、仮設道路の整備等を進めて、本体工事を速やかに進めたいと考えている」とした。

 また「防衛省としては公有水面埋め立て法や環境影響評価法などの関係法令に従って、十分に時間をかけ、丁寧に沖縄県からの意見を聴取しながら手続きを踏んできたものであり、埋め立て承認には何ら瑕疵がなく、適法なものであると考えている」と強調。
 
 中谷大臣は「防衛省としては普天間飛行場の代替施設の建設事業の本体工事に着手をして、1日も早く飛行場の移設と返還に向けて全力で取り組んでいきたい」と改めて1日も早い移設をめざすとした。(編集担当:森高龍二)