民主党の岡田克也代表は街頭演説で、安倍晋三総理が目指す安全保障政策に「憲法9条(戦争の放棄)を改正し、条件なしに武力行使できる国にするのが安倍総理の目指す方向だ」と強い懸念を示した。
岡田代表は「日本は70年前の戦争の反省に立って憲法を育ててきた。私たちは憲法の根幹である平和主義を貫いていく。来年の参院選挙ではどちらの方向を取るのかが問われる。この国の将来を(条件なき武力行使可能な)普通の国にするのか、平和憲法の根幹を守っていくのか」の大きな選択の選挙になると呼びかけた。
また、野田佳彦前総理は通常国会を来年1月4日の前倒しし開く代わりに臨時国会は総理外遊日程などで開けないとしている政府・与党の姿勢について「11月は毎年国際会議が目白押しだ。G20やAPECなどに出席して国会に出席するということを歴代総理大臣は当たり前のこととしてやってきた」と強く批判。
野田前総理は「安倍総理を甘やかしてはいけない。忙しくても苦しくても国会で国民に説明するのが総理の責任」と国会で政策・課題について国民への説明責任を果たすよう強く求めた。
また「日本の成長に大事なのは中低所得者の生活の見通しが立つこと。分配なくして成長なし。そういう立ち位置からの成長が今こそ必要」と中間層を分厚くする民主党政策の必要を訴えた。(編集担当:森高龍二)