労基法改悪阻止、参院選に2つの意義と岡田代表

2016年01月06日 08:51

 民主党の岡田克也代表は連合の新年交歓会であいさつし「労働基準法の改悪が議論されている」と語るとともに、これにより「日本の悪弊である長時間労働がさらに強まってしまうことを非常に懸念する。全力で阻止したい」と安倍政権が目指す労働法制の更なる見直しについて、強く反対していく考えを示した。

 岡田代表は経済成長とともに、その成果を再配分する必要を強調。「格差が拡大し、厳しい状況のなかで苦しんでいる人たちがたくさんいる。その生活の底上げに政治がしっかり取り組まなければならない」と分厚い中間層づくりに政治が果たすべき役割を語った。

 また、夏の参院選挙について「政権交代可能な政治に戻せるかどうかという」重要な選挙になるとし「安倍政権の暴走にしっかり歯止めをかけ、次の総選挙で政権を担えるよう、しっかりがんばっていきたい」と理解と協力を求めた。

 岡田代表はこの日の記者会見でも、夏の参院選挙について「2つの意義がある。選挙の結果、政権交代可能な政治が現実になるのか、それともさらに遠のいてしまうのか。また平和憲法の基本的な考え方をこれからも大事にしていくのか、それとも集団的自衛権の行使要件に当てはまれば海外で自由に武力行使できる国にしていくのか、2つの分かれ道」と、日本の針路に大きな分岐をもたらす選挙になるとの認識を示した。(編集担当:森高龍二)