2015年の訪日外国人旅行者が前年より633万人増え、1974万人と過去最多になったことについて、菅義偉官房長官は19日の記者会見で「ビザの緩和や免税品の大幅拡充など規制改革を行った成功事例だと思う」と観光客誘致策が成功したとの認識を示した。
菅官房長官は「政権交代前は836万人だったと思う」としたうえで、「明日の日本を支える観光ビジョン構想会議」委員からは、日本は世界で最も外国人観光客の多いフランスと同様に、観光振興に必要な自然、文化、気候、食のすべてが揃った国であるという発言もあるとし、今後の取り組みをついて「地方と消費をキーワードに、真の地方創生、国際的な相互理解の増進につながる大胆な取り組みを今年度中に、観光ビジョン構想会議でとりまとめ、さらなる大台を目指していきたい」と語った。
観光庁が19日発表した「訪日外国人旅行者数」の速報値では、前年比で47.1%の大幅増になった。また旅行消費額も3兆4771億円と前年比71.5%の大幅増になった。一人当たりの旅行支出額は17万6168円とこちらも前年より2万4994円の増加になっていた。また、3兆4771億円の消費額の40.8%は中国からの旅行者で、台湾(15%)、韓国(8.7%)、香港(7.6%)で全体の72.1%を4か国で占めた。(編集担当:森高龍二)