ここのところ何かと話題にのぼる「中国経済の先行きへの懸念」から、原油価格が下落しレギュラーガソリンの価格が3週連続で値下がりとなった。43都道府県で横ばい・値下がりし、山形県と福島県のみで値上がりとなった。原油価格は現在、一進一退の状態が続いており、今後もガソリン価格は小幅な値動きが続くものとみられている。
経済産業省の資源エネルギー庁は7日、石油価格調査(10月5日時点)を発表。それによれば、レギュラーガソリン1リットルあたりの全国平均小売価格は前週よりも0.5円値下がりして134.4円であった。これで3週連続の値下がりとなる。中国経済の先行きへの懸念から、原油価格が下落し、石油元売り会社がガソリンの卸売り価格を引き下げたことが影響しているものとみられる。資源エネルギー庁から調査の委託を受けている石油情報センターは、今後も小幅な値動きが続くのではないとの見方を示している。
都道府県別に見てみると、値上がりしたのは山形県と福島県の2県のみで、あとはすべて横ばい・値下がりとなった。最も価格が高かったのは鹿児島県で、前週の143.6円から0.3円値下がりして143.3円という結果であった。次いで高知県が前週の142.3円から横ばいの142.3円、長崎県が前週の142.6円から0.4円値下がりして142.2円という結果であった。また最も値下げ幅が大きかったのは石川県で、前週の135.5円から1.4円値下がりして134.1円であった、次いで栃木県で、前週の133.2円から1.1円値下がりして132.1円という結果であった。
そのほか、ハイオク1リットルあたりの全国平均小売価格は前週の145.8円から0.5円値下がりして145.3円。軽油1リットルあたりの全国平均小売価格は、前週の113.3円から0.5円値下がりして112.8円であり、こちらは13週連続の値下がりとなった。また灯油1リットルあたりの全国平均小売価格も前週の80.1円から0.7円値下がりして79.4円と、やはりこちらも13週連続で値下がりとなった。灯油18リットルあたりの全国平均小売価格は、前週の1441円から11円値下がりして1430円であった。(編集担当:滝川幸平)