未成年の頃、どれだけ門限が憎かったことだろうか。門限によってどれだけ友人たちや部活、または恋人との別れを強いられてきたことだろうしかし今となっては親が設定した門限には、子供を事件や事故から守る愛が込められていたということに気付く。
最近でも相変わらず未成年者が巻き込まれる事件が多発しているが、「なぜこの時間に子供が出歩いているのか?」と不可解なことも多い。一体今、未成年の子供の門限事情はどうなっているのだろうか。
住宅情報サイトを運営するオウチーノはこの度、首都圏在住で5歳以上の子供を持つ男女を対象に、「子供の門限」に関するアンケート調査を実施した。有効回答は345人、調査期間は2015年12月9日~12月13日。調査方法はインターネットである。
まず、「門限は何時に設定していますか?」の質問に対して、「17時」が最も多く16.5%、「17時より前」が12.2%、「18時」が9.9%という回答が得られ、トップ3を占めたのはこのあたりの夕方の時間帯であることがわかった。
高校生の場合だともう少し遅くなり、ボリュームゾーンは22時あたりとなる。「門限を設ける理由」で最も多かった回答はやはり「暗くなると危険なので、その前に帰ってきて欲しいから」だった。
しかし一方で「特に設定していない」と答えている人が、なんと50.7%もいるのである。
その理由は「一緒に帰宅しているため」「鐘が鳴ったら帰ってくるから」「本人を信じているから」などが挙げられたという。決して子供に対して無関心なのではないが、この数字はひと昔前の世代には驚きなのではないだろうか。
次いで、「子どもを様々な危険から守るために心がけていることは何ですか?」という問いに対しては、「誰と外出するのか事前に聞いておく」が15.1%と最も多く、「夜は1人で外出させない」が14.5%、「知らない人にはついていかないなど、普段から言い聞かせておく」とが11.6%、「親・家族が送り迎えをする」が9.9%という回答が得られた。
この他、「スマートフォンや携帯電話を持たせない・フィルターをかけておく」といった対策も挙げられ、高度な通信社会での子育てを反映させる結果も見られた。
親が子供に語る「あなたの安全のためだから」という言葉を、経験と知識がない子供にしっかり悟らせることは非常に難しい。毎度毎度言い聞かせるのは骨の折れることだ。しかし、途中でやめるわけにはいかない。子供の安全がかかっている。(編集担当:久保田雄城)