システムバス開発合戦、高級感?掃除しやすさ?

2016年02月19日 12:22

 お風呂に求めるのはラグジュアリーか、清潔さか――。LIXILは16日、システムバスルーム「SPAGE(スパージュ)」を進化させ、「暮らしのリズムをつくるお風呂」をコンセプトにして4月1日から発売すると発表した。高級感あふれる環境でゆったりと過ごすことを提案している。

 「暮らしのリズムを作るお風呂」をコンセプトに、「目覚めの朝シャワー」「夜のリラクゼーション入浴」「昼にも足湯」を提案。同社では「足湯は血液の循環をよくするという効果が期待でき、毎日の暮らしの中で“服を着たままでも入れる”という気軽さが一番のポイントとなる」としている。

 また、32型大画面テレビで入浴しながらインターネットも楽しめたり、「高級ホテルや豪華客船で採用されているグローエ社のシャワーシステムをラインアップに加え」(同社)、新開発の静かなジェットバスが、くつろぎのバスタイムをもたらすと強調している。

 一方、同じくシステムバスを扱うTOTOは、今月から戸建向けシステムバスルーム「サザナ」をフルモデルチェンジして発売している。こちらのテーマは、「清潔感」だ。新たに投入した中・高級市場向けたプレミアムシリーズにもこのコンセプトが貫かれている。

 浴槽表面を、はっ水・はつ油成分を配合したアクリルウレタン系樹脂コーティングしたことで、汚れが付きにくく、水垢のこびり付きを防ぐという。また汚れやすい鏡の表面を炭素の膜でコーティングすることで、鏡と水垢が結合しない構造とした。さらに、床表面に親水特殊処理を施すことで、皮脂汚れと床の間に水が入り込み、汚れがスムーズに落ちるともPRしている。

 ゆっくり風呂に入るのは「極楽、極楽……」だが、その後の面倒な清掃が頭をよぎると幸せも半減してしまいそう。ラグジュアリーとイージー・ハウスワーク、どちらを取るという問題ではないが、安い買い物ではないので優先順位を考えたいものだ。(編集担当:城西泰)。