民主、共産、維新、社民、生活の5党が安保法制廃止法案を国会に提出した19日、国会議事堂前では「戦争法廃止」を訴え続けている市民らの集会があり、民主党の枝野幸男幹事長は「今日、野党5党で安保法の廃止法案を衆院に共同提出することができた」とし、5党党首会談での合意内容を紹介したうえで「それぞれさまざまな歴史や経緯をかかえ、小異を残しながら、しかし憲法違反は見逃すわけにはいかない。立憲主義の破壊は許すわけにはいかない。この1点で大同について、できることを協力していこうと、たどりつくことができた」とスタートラインに立ったことの意義をアピールした。
また日本共産党の山下芳生書記局長は「与党に言いたい、早く、法案審議に入りなさい」と訴えた。また山下書記局長も「5野党の党首会談で、安保法制廃止と集団的自衛権行使容認の閣議決定撤回を5野党共通の目標とすることが確認され、国政選挙で選挙協力することが確認された」と強調すると、参加者から「すごいなー」と声が上がった。
山下書記局長は選挙協力の内容については「これから5野党の幹事長・書記局長で早急に具体化の協議に入る。頑張ります」と支持を求めた。
社民党の又市征治幹事長は「戦争法廃止のために全力をあげてたたかってまいりたい。国民のみなさんに選択肢を与えたということでも、今日の5党合意は大変重大なこと。戦争法廃止法案を実らせたい」とした。
維新の党の初鹿明博国対委員長代理は「戦いはこれから始まったということ。民主主義・立憲主義を破壊する安倍政権対民主主義・立憲主義を守る野党連合がこれから戦っていく。野党一致結束して安保法制廃止と集団的自衛権行使容認の閣議決定撤回を勝ち取っていきたい」と支持を訴え、大企業優先のアベノミクス政策も問題だと訴えた。
生活の党の小沢一郎代表からはメッセージが寄せられた。この後、枝野幹事長ら4党出席者が手をつなぎ結束をアピールした。(編集担当:森高龍二)