現下の安全保障問題提起でてこないことに不満?

2016年02月20日 09:21

 自民党の谷垣禎一幹事長は19日の記者会見で、民主、維新、共産、社民、生活の5党が安保法制廃止法案を国会に提出したことへの受け止めを記者団に聞かれ「前から言っておられたわけですから、お出しになるのは、それはそれだと思います」と受け止めた。

 そのうえで、谷垣幹事長は「ただ、ああいう法案をお出しになるなら、もう少し予算委員会などでも日本の現下の安全保障問題に関する彼らの見解、なるほどと思わせるものが出てきて然るべきですが、ほとんどそういう議論がないのはいかがなことかという気持ちは正直言ってあります」と現下の安全保障にかかる問題提起がでてこないことに不満をうかがわせた。

 谷垣幹事長は野党の安保法制廃止法案の審議に対しては「その前に議論することがあると思う。今の具体的な安全保障問題をどうしていくかということもあるし、今、予算審議の最中で、国際的な景気情勢というか、マーケットのやや不安感があるなかで、日本に限らず各主要国がきちんと政治を安定させているというのは大事なことなので」と予算の早期成立最優先で取り組みたい姿勢をうかがわせた。(編集担当:森高龍二)