学校、会社、近所付き合い…いつの時代になっても人間関係の悩みは尽きないものだ。それは子を育てる親も同じで、明光義塾が行った調査では、保護者の35.4%が保護者間の人間関係で悩んだ経験があると回答している。
学校、会社、近所付き合い…いつの時代になっても人間関係の悩みは尽きないものだ。それは子を育てる親も同じで、明光義塾<4668>が行った「保護者の人間関係・PTAに関する意識調査」では、保護者の35.4%が保護者間の人間関係で悩んだ経験があると回答している。同調査の期間は2016年2月、610名が回答した。
3人に1人以上の保護者が人間関係に悩みを抱えているとすると、悩みの内容は様々であるにしても、深刻な悩みやトラブルに直面している保護者がかなり多いと予想できなくもない。
保護者間の人間関係における悩みの多くは、子ども同士の人間関係が悪くなった時だという。子ども同士の些細な喧嘩であっても、保護者間にまで影響を及ぼすことは珍しくないのである。
また、同調査では触れられていないが、ママ友特有の悩みもあるはずだ。ママ友グループに入れなかったり馴染めないことで「仲間外れにされている」「嫌われているのかもしれない」と悩んだり、子どもの友達が写っている写真を無断でSNSに載せるママ友に困っている人もいるという。
露骨なケースを挙げると「挨拶をしても無視される」「放課後の集まりに誘ってもらえなくなった」「自分が近づいた瞬間、ママ友グループが去っていく」などがあり、ママ友付き合いが原因でうつ病にかかる人もいるようだ。
同調査の「保護者同士の人間関係の悩みをどのように解決したか」という問いには「なるべく顔を合わせないようにした」「ネットの口コミサイトを見て納得」「子どもを含め話し合った」「夫に相談」「話せる人には話す」「普通に挨拶して笑顔で接する」と、アクションを起こす人から起こさない人まで様々である。
友人関係の調査では、40.8%が友人と呼べる保護者が「いない」と回答し、「5人以上」と回答したのはわずか12.8%。他、「2人」20.6%、「1人」10.8%、「4人」2.9%と、少人数での付き合いを望んでいる保護者が多いことがわかる。共働き世帯の増加で保護者間の付き合いが薄くなっているのか、単に面倒なだけか。いずれにせよ、親の背中を見て子は育つ。保護者同士のいじめは言語道断だ。(編集担当:久保田雄城)