電力自由化スタート 見直したい家計費目トップは「光熱費」

2016年04月05日 08:49

 電力自由化を迎えた今、見直したい家計のトップは「光熱費」だった。KDDI<9433>は、「家計に関する調査」を全国20歳以上の男女を対象に、インターネットリサーチで実施し、1,034名の有効サンプルの集計結果を公開した。調査の結果、電力自由化やマイナス金利導入などの影響もあり、2016年度を機に家計全体を見直したい世帯は半数を超え、その中で最も見直したい家計費目は、「光熱費」がトップとなった。

 各世帯の支出が発生している中で、見直したい費目の1位は「光熱費」で82.9%。「携帯電話料金」が76.3%、「食費」が76.2%と続いた。なお「光熱費を見直したい」という意識は、ライフステージに関わらず、女性の方が高い傾向となっているという。

 また、2016年度に家計に影響を与えそうな社会トピックのうち、「電力自由化」の認知は97.1%と、非常に高い認知度となった。「マイナス金利政策」の認知については77.9%、「ジュニアNISA」と「診療報酬の改定」については半数以下の認知度だったが、社会トピック全般的に女性より男性の認知が高く、年齢が高いほど関心がある結果となった。

 2世帯に1世帯が、2016年度を機に「見直したい」と回答した。また89.8%の世帯は、過去に家計見直しを実施したが、その中の6割超 (全体の5割超) が見直しを断念した経験があるという結果が出た。この家計全般の見直し意向は、「未婚」50.3%、「既婚 (子どもなし)」53.5%、「既婚 (子どもあり)」58.7%とライフステージが進むにつれて、意識が高まっていく傾向が見受けられたという。

 「保険料」はステージが上がるほど上位に、「趣味・娯楽」はステージが上がるほど下位になる傾向がある。 家計の年間支出額トップ3には、ライフステージに関わらず「食費」「光熱費」「住宅ローン」が顔を並べる結果となり、「三大支出費目」と言えるとしている。一方で、4位以下を見てみると、「保険料」はステージが進むにつれて上位にランクインし、「趣味・娯楽」に使う費用は逆に減っていくという傾向が見られ、ライフステージによって家計に占める費目が移り変わっていくことが如実に伺えたという。

 家計で負担に感じている費目のトップは「家賃/住宅ローン」。金額の大きさを反映してか、8割以上が「負担を感じている」と回答している。家計で負担に感じている費目のトップは「家賃/住宅ローン」がダントツの1位となった。その金額の大きさが、そのまま負担になっているようだという。また、ライフスステージが進み、家族構成が多くなればなるほど、「家賃/住宅ローン」の負担を感じている傾向が見受けられた。また、家計に占める費目と、実際に負担に感じている費目のランキングは全く違った結果となった。(編集担当:慶尾六郎)