「現政権は海外派兵へ改憲目指している」小沢氏

2016年05月04日 08:13

 生活の党の小沢一郎代表は憲法記念日の3日、現行憲法について「大日本帝国憲法下で自由や権利が奪われ、戦争という悲劇を生むことになった。この反省から1946年、大日本帝国憲法73条の憲法改正手続に従い、帝国議会の審議を経て、現在の日本国憲法が制定された。実質は憲法改正ではなく、新憲法の制定だった」としたうえで「いまの政権は憲法はGHQのおしつけとし、戦前の世の中に戻すかのような勢いで、現行憲法改正への強い意欲を示している」と問題提起した。

 小沢代表は「現行憲法はGHQの監督下で草案が作成された経緯があるが、憲法前文で謳っている『国民主権』『基本的人権の尊重』『平和主義』『国際協調』という4大原則は現在においても守るべき人類普遍の考え方であり、引き続き堅持すべきもの」と断言。

 そのうえで、小沢代表は「いまの政権は昨年の安保法制の強行採決からもわかるように、目指すところは自衛隊の海外派兵。これは平和主義を根本から覆す大変危険なもの。その実現のための憲法改正は決して許されるものではない」と発信した。

 小沢代表は「国民がより幸せに、より安全に生活ができ、日本が世界平和に貢献するためのルール作りを目指し、国民皆さんと積極的に議論していく。自由や権利、平和のためには、我々国民一人ひとりがしっかりと考え、行動していく必要があります。全ては国民一人ひとりの判断にかかっている」と国民一人ひとりがしっかり考え、行動する必要があると呼びかけた。(編集担当:森高龍二)