安倍晋三総理は内外記者会見で世界経済について「下方リスクと脆弱性が高まっている」とし「G7がいかに協調して立ち向かうことができるかが、伊勢志摩サミット最大のテーマ」とした。また財政政策の機動的な対応が求められているとの考えを示した。
安倍総理は「G7がリードして、世界経済の持続的かつ力強い成長への道筋を示す。政策協調への力強いメッセージを打ち出さなければならない」と改めて強調。
そのためにも『なすべきことは明確』とし「アベノミクスの三本の矢をもう一度、世界レベルで展開させることだ」とアピールした。
安倍総理は「自由な競争の中から新しい技術革新が生まれ、新しい付加価値が生まれる。構造改革を推し進め、良いものが良いと評価される、自由で公正な市場を創らなければならない。そのためにも、日本はTPPや日EU・EPAの実現を急いでいる」とした。
また「多くの専門家は今年、更なる景気悪化と世界的な需要の低迷を見込んでいる。安定した成長軌道を目指し、この低迷した状況から一気呵成に抜け出す。脱出速度を上げていくためには金融政策だけでなく、財政政策においても機動的な対応が強く求められている」とした。(編集担当:森高龍二)