為替について、安倍晋三総理は記者団の質問に「為替の水準については総理大臣として言及を差し控えたい」としながらも「為替の急激な変動は我が国の貿易関連企業に大きな影響を与えるなど、望ましくはない」と語った。
安倍総理は「足下の為替市場では急激で投機的な動きが見られているが、G20でも為替市場における過度の変動や無秩序な動きは悪影響を与え得るものであり、為替レートの安定が重要との認識が確認されている」とした。
そのうえで「オランド大統領、メルケル首相とも為替の安定は重要であり、急激な変動は望ましくないということについて一致をした」と語り、「為替市場の動向を注意深く良く見て、必要に応じて対応したいと思う」と為替介入の視野に対応する姿勢をみせた。
安倍総理は「伊勢志摩サミットで世界経済の課題について幅広く議論していくことになる。その中で、必要に応じて為替についても議論されることになるのではないか」と答えた。(編集担当:森高龍二)