日米政府で地位協定協議をケネディ大使に提案

2016年06月11日 10:15

 民進党の岡田克也代表は、沖縄県で起きた元海兵隊員で軍属の男による強姦・殺害・死体遺棄事件について、キャロライン・ケネディ駐日米国大使と10日面談した際、「日米両政府で日米地位協定についても話し合うべき」と提案した。

 岡田代表は「今回の事件には直接関係ないとはいえ、根本にある問題だ」と背景に「地位協定で、平等でないということが今回の事件の一つの原因になっている」との考えを伝えた。

 この日の面談で、岡田代表は沖縄の人々が深く傷つけてられている、今までの歴史を踏まえて考えたときにこうした事件が度々起こることは日米同盟にとって深刻な事態と伝えた。

 これに対しケネディ大使は在日米軍が日本に駐留するすべての米海軍兵に、当面、基地内外での飲酒を禁じ、勤務時間外の行動についても自宅と勤務先の往復などに制限するよう指示したことなどを説明。

 岡田代表は「もう少し実効性のある措置をしっかり取らないと同じようなことが繰り返されてしまっている。パーマネントな対応が必要ではないか」と指摘し、日米地位協定に言及した。(編集担当:森高龍二)