安倍晋三総理は13日、都内で開かれた第1回日本サービス大賞の表彰式であいさつしサービスの『見える化』へ「おもてなし規格を作り、この夏から運用する」と語るとともに、「日本のおもてなしを世界に広めていこう。TPPは価値が正当に評価される自由で公正な市場を広げる。サービス業の海外展開にも大きな力になるはず。様々な政策を総動員して、サービス業の生産性革命を強力に後押ししていく」と語った。
また「アベノミクスを進めて3年半、経済の好循環が回りつつある。その成果を全国津々浦々に行き渡らせる鍵はGDP、雇用の7割を担うサービス業の生産性の向上にある」と強調。
「優れたサービスが正しく評価され、ふさわしい対価を得られる社会にしていく。『日本サービス大賞』はそのための意識改革のきっかけとして創設された」と紹介し、大賞に選ばれた「ななつ星in九州」を称えた。
「ななつ星in九州」はJR九州が九州7つの県や自然、温泉、歴史文化など7つの素材、7両編成で運行することから名付けた観光寝台列車。
安倍総理は「熊本地震のため『ななつぼしin九州』は大きな影響を受けたが、危機にあって、『ななつぼし』のチームは真価を発揮。発災直後、クルーは冷静に、できるだけいつも通りのサービスを提供し、地域のホテルや料理店、さらには住民が支え、発災からわずか3週間で運行を再開した。こういったエピソードを伺い、『ななつぼし』は九州の観光が地震から立ち直るための『希望』になっていたと理解し、総理大臣賞に選ばせていただいて良かったと改めて思った」と祝福した。国土交通大臣賞には国際クール宅急便が選ばれた。(編集担当:森高龍二)