民進党の岡田克也代表は29日の記者会見で憲法改正に対して「まだ危機感が共有されていない」と国の進路に係る重大な問題だけに、共有されていないことに懸念を示した。
岡田代表は「憲法の話にうなずく人も多い」としながらも「数字を見ると争点として1番手2番手ではない。早く1番手2番手に持っていくことが重要だ」と参院選の街頭演説などで、今回の選挙が憲法に大きな意味を有することの発信力を高めていく考えを示した。
また安倍総理が大型補正予算を表明しているなかで「分配と成長の両立の観点から中身のある財政出動ならよいが、従来通りのバラマキ、借金の積み増しは意味がない」と中身を重視する考えを示した。
岡田代表は「選挙で特定団体へのボーナスと思われても仕方がない」と断じ「税収の見積もりも1月から3月度分は予定通り行かないと発表されている。そういう中で財源をどうやって得るのかしっかり答えていただきたい。財源がないと介護離職ゼロ、出生率1.8も実現できない。税収が予想より増えたからその果実で行うということでなく、根っこから予算を組み替えて公共事業予算を削減し、社会保障を充実させるべきだ」とした。(編集担当:森高龍二)