馳浩文部科学大臣は12日の記者会見で、安倍晋三総理が記者会見で給付型奨学金について「具体的な検討を進めていく」と語ったことに「意義がある」と語った。
総理は11日の会見で「若者への投資を拡大します。学びたいという意欲を持つ全ての学生が無利子の奨学金を受けられるようにいたします。更に、給付型の奨学金についても具体的な検討を進めていきます」と語っていた。
馳大臣は「平成29年度の予算編成においてと具体的に(総理が)話されたことも意味がある」とした。
馳大臣は給付型奨学金では最も議論されなければならないのは「対象」の絞り込みだとした。馳大臣は「なぜ、こういう方に給付型奨学金を提供するのか、という議論が進めば、必要な額も見えてくる。税の再分配の公平性の議論も理解頂けると思う。何より、給付の在り方に理解を頂けると思う」とした。
文部科学省では今月4日に給付型奨学金創設に向けた有識者会議を設置し、対象範囲や給付方法、財源などを議論している。2018年春入学者からの適応を視野に、年内に議論を取りまとめる。来年度予算でも関連予算を盛り込む予定だ。
馳大臣は「対象を絞り込めれば、人数、金額、財源に選択肢を示すことができると思う」とした。
また、必要とするすべての学生が無利子で奨学金を借りられるようにする、このことは与野党関係なく主張されている内容でもあり、無利子の奨学金の拡充の効果は大きいと思うとした。(編集担当:森高龍二)