大盛況の「ET West 2016 & IoT Technology West 2016」からみる日本の最先端技術

2016年07月16日 19:33

ET WEST写真

ET Westは、これからの成長分野を支える先端技術とソリューションが一堂に介する展示会として毎年開催されている

 2016年7月7日と8日の2日間にわたり、大阪北区のグランフロント大阪のコングレコンベンションセンターに於いて、一般社団法人 組込みシステム技術協会主催による「Embedded Technology West 2016/組込み総合技術展 関西」(通称:ET West)と「IoT Technology West 2016」が同時開催され、6500人以上もの来場者が訪れて盛況の内に幕を下ろした。

 ET Westは、これからの成長分野を支える先端技術とソリューションが一堂に介する展示会として毎年開催されているが、とくに近年は注目されるIoTなどの普及とともに、組込み技術の重要性と将来への期待が高まっていることもあってか、展示会に訪れた技術者や関係者の熱気も、例年に増したものとなった。

 ET Westの出展分野は、「ハードウェア・ソリューション」、「ソフトウェア・ソリューション」、「開発環境・ツール」、「インテグレーション/デザインサービス、その他」。今回は119社の出展があり、自動車、医療、インフラ等、あらゆる産業で求められている双方の最先端テクノロジーとソリューションが提案された。

 今回、とくに来場者たちの目を引いていたのが、電子部品大手の株式会社ロームの無線通信技術だ。同社はアジア企業として唯一次世代無線通信規格推進団体「EnOcean Alliance(エンオーシャン・アライアンス)」の主幹メンバーに就任し、HEMS、BEMSなど新市場への展開・普及を図っているが、今回、基調講演「IoT市場に向けたビジネススキーム 最適なネットワークを構築する近距離無線通信技術とセンシング技術」の中で紹介した無線モジュール、En Ocean、Wi-Sun、センサメダルなどの次世代ソリューションの実物と、それを体感できるデモ展示を行った。

 他にも、株式会社アルゴシステムのIntel CPUを搭載した組込みパネルPC製品や、イーエルシステム株式会社のサブギガ(920MHz帯)無線通信モジュールを使用した、IoTシステムのデモ、東芝情報システム株式会社の自律型インフラレス監視システムなど、多様な分野からの技術が集まり、大きな盛り上がりをみせた。

 世界中の様々なビジネスシーンでIoTの導入が加速している中、日本国内はもとより、世界の先進各国からも、日本企業の高い技術力は注目されている。すべての人・モノ・コトがつながるIoT時代だからこそ、世界ともっとつながる為に、日本企業の発信力に期待したい。(編集担当:藤原伊織)