沖縄へ行く必要ある、韓・中と会談機会も 防相

2016年08月05日 13:55

 稲田朋美防衛大臣は普天間飛行場の代替施設を名護市辺野古に建設することが普天間飛行場の危険除去の「唯一の解決策」と、これまでの政府の考えを踏襲したうえで、理解を得るために説明をするなど「自ら沖縄に行く必要があると考えている」と4日語った。

 稲田防衛大臣は、移設が進んでいない原因はどこにあると考えるかと記者団に聞かれ「問題の本質は普天間飛行場が世界一危険な飛行場と言われ、市の中心部、小学校のすぐ近くにあるということ。この問題の本質を住民の皆様方にしっかりと説明していくことが必要と思っている」と答えた。

そのうえで「裁判所で国と県が和解し、和解条項が成立したので、和解条項に基づいて、国も提訴し、協議も進めて行くということも説明した上で、誠実に対処していく必要がある。粘り強く取り組んでいく必要がある」とした。

 稲田防衛大臣は「しっかりと知事や県民の皆様に説明をする必要があるというふうに思っている。具体的にスケジュール的なものを検討しているわけではないが(自ら沖縄を訪ねる)必要があるというふうに考えている」と答えた。

 また稲田防衛大臣は韓国、中国に対しても「東アジア太平洋地域の平和と安定のためには中国、韓国との協力的な関係を築いていくということは不可欠と思っている。話し合いの場を自分から設けていきたい。議論することで私に対する(右翼政治家との)誤解も多分払拭されていくのではないか」と語った。(編集担当:森高龍二)