外務省は10日、尖閣諸島の我が国の排他的接続水域(EEZ)で中国公船が9日から10日未明にかけ中国漁船に接舷し、乗組員が漁船に乗り移ったことを確認したと発表した。
中国の法律に基づいて中国公船の乗組員が立ち入り検査をしたとみられ、漁業に関する管轄権行使で既成事実化を狙ったのではないかともみられる。
外務省は金杉憲治アジア大洋州局長が郭燕(かく・えん)在京中国大使館公使に対し、事実関係について説明を求めるともに、当該海域で中国による漁業に関する管轄権の行使は認めていないことを強く申し入れた。
一方、10日午前0時から朝8時までの間での中国公船や中国漁船による領海侵入は回避されている。
佐藤正久元防衛大臣政務官は「中国の挑発行為が止まらない原因について(1)来月のG20サミットにおける日本の発言抑止(2)国内の政権批判・不満の国外(日本)への転嫁(3)閣僚の靖国神社参拝への牽制(4)南シナ海の関心を東シナ海へ、などなど様々考えられるとツイッターで発信した。そのうえで「来年の共産党大会に向けた人事との連携も併せ、次なる挑発も考えられる」と警戒する必要を上げている。(編集担当:森高龍二)