在中国日本大使館は11日、今月から9月にかけて中国では日中関係に関心が集まり易い時期になるとして、在留邦人や中国への渡航・滞在予定者に「不用意な政治的言動で不測の事態に巻き込まれないよう慎重に行動するよう」にと注意を呼び掛けた。
日中関係に関心が集まり易いのは「8月15日の終戦記念日、9月3日の抗日戦争勝利及び反ファシスト闘争勝利記念日、18日の柳条湖事件勃発の日」を迎えるためで、さらに、「尖閣諸島での報道や世論が過熱しやすい状況にある」としている。
在中国日本大使館は「2012年9月に発生したような反日デモが発生する徴候は確認されない」としたうえで「今年7月の南シナ海をめぐるフィリピン・中国仲裁判断に伴い、中国当局に警備強化の動きがあることや一部外国系ファストフード店でいやがらせ事案が起きたこと」を近況として伝えている。
このため「3カ月以上中国に滞在する場合、情報提供や緊急時の安否確認等のため在留届を、3カ月未満の人は『たびレジ』への登録を」と呼びかけている。また中国内で軍事施設や規制区域の立ち入り、写真撮影行為は関連法規で厳しく罰せられるおそれがあるので、こうした行為をしないよう注意を促した。(編集担当:森高龍二)