佐藤正久元防衛大臣政務官は稲田朋美防衛大臣がソマリア沖アデン湾で海賊対処活動中の自衛隊員激励のため、15日の終戦記念日をジブチで迎えることに「お気持ちをお察しします」と靖国神社参拝ができないことに思いやった。
一方で「ジブチまで行くなら南スーダンPKO隊員の激励もしてほしかった」とエチオピアを挟んで隣国の南スーダンで、まさに政情不安の中、活動する自衛隊員への訪問をしてほしかったとツイッターに書き込んだ。
日本共産党などは南スーダンでPKO活動する自衛隊員に安保法制による駆けつけ警護などの新任務が付与され『住民保護』のために武器使用などを実施すれば隊員が砲火にさらされるのは目に見えていると懸念しており、9月からの臨時国会を前に、稲田防衛大臣はむしろ南スーダンでの自衛隊の活動や政情について自身の目で確かめてくることの方が有意義であったのかもしれない。いずれにしろ、国会召集前に現地を見ておくことは、新任務付与の要否判断の材料収集を含めて、国会対応でも必要といえそう。(編集担当:森高龍二)