【MotoGP第10戦】オーストリアGP A・イアンノーネがポールトゥウィンで初優勝を飾る

2016年08月15日 12:45

GP

19年振りに開催されたレッドブル・リンクでの決勝スタート

 2016年8月14日、今シーズンの後半戦スタートとなるMotoGP第10戦オーストリアGPの決勝が行われた。舞台となったレッドブル・リンクはオーストリア第2の都市グラーツから北西に約100kmに位置するシュピールベルクの丘陵地帯に作られたサーキット。全長4318m、右コーナー7、左コーナー3、最長ストレート626mのコースレイアウトだ。2004年に清涼飲料水メーカー、レッドブルがサーキットを買収。名称をレッドブル・リンクに改名して今年19年振りの開催が決定された。

 気温27℃、路面温度46℃のドライコンディションで迎えた決勝当日。ウォームアップ走行中の怪我で欠場となったジャック・ミラー(エストレージャガリシア0,0マルクVDS)を除く全21台でレースはスタートした。ホールショットを決めたのは、ポールポジションスタートのアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)。2番手にアンドレア・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)、3番手にヴァレンティーノ・ロッシ(モビスターヤマハMotoGP)と続く。4番手スタートのホルヘ・ロレンソ(モビスターヤマハMotoGP)は5番手スタートのマルク・マルケス(レプソルホンダ)に押し出される形になり、やや出遅れたように見えたが、2周目にはコーナーをうまくつき、2番手に浮上した。

 3周目あたりになるとトップ集団の順位がめまぐるしく入れ替わる展開になる。5周目にはトップ集団がA・イアンノーネ、J・ロレンソ、A・ドビツィオーゾ、V・ロッシ、M・マルケス、マーベリック・ビニャーレス(チームスズキエクスター)の6人に絞られる形になってレースは進んで行く。

 10周目にA・ドビツィオーゾがA・イアンノーネをパスしてトップに立つ。この辺りからドゥカティの2台が3番手を走るJ・ロレンソとの差をやや広げる。ヤマハ勢、ホンダ勢もブレーキングでドゥカティとの差を詰めようとするが、無理をしてコーナーで膨らんでしまうシーンが何度か見受けられた。

 レース中盤になると4番手V・ロッシと5番手M・マルケスとの差が広がり、M・マルケスとM・ビニャーレスはトップ集団から遅れ始めた。19周目辺りで1番手A・ドビツィオーゾ、2番手A・イアンノーネ、3番手J・ロレンソ、4番手V・ロッシのトップ4台がほぼ等間隔で走る展開となった。その後、2番手A・イアンノーネと3番手J・ロレンソとの差が1.2秒程に広がる。

 21周目にA・イアンノーネがA・ドビツィオーゾを交わして再びトップに躍り出る。2番手A・ドビツィオーゾと3番手J・ロレンソとの差はさらに広がり、優勝争いはドゥカティの2台に絞られる形となってレースは終盤へと進んで行く。

 結局そのままの状態で、A・イアンノーネがフィニッシュ。見事なポールトゥウィンで初優勝を飾った。またドゥカティは2010年にケーシー・ストーナーがオーストラリアGPで優勝して以来、6年振りの勝利を成し遂げた。2位はA・ドビツィオーゾでドゥカティのワンツーフィニッシュとなった。J・ロレンソは3位フィニッシュで前戦のドイツGPでの不調を覆した。4位は約0.5秒差でV・ロッシ。5位M・マルケスはV・ロッシから約8秒遅れでフィニッシュ。6位M・ビニャーレス、7位ダニ・ペドロサ(レプソルホンダ)と続いた。

 カル・クラッチロー(LCR ホンダ)、エクトル・バルベラ(アヴィンティアレーシング)、ヨニー・エルナンデス(アスパーチーム)、アルバロ・バウティスタ(アプリリアレーシング)、ステファン・ブラドル(アプリリアレーシング)はジャンプスタートでライドスルーペナルティが課せられたが、H・バルベラは走行を続けた為、ブラックフラッグが提示されて失格となった。またアレイシ・エスパルガロ(チームスズキエクスター)はフリー走行中の転倒で骨折した指の状態が悪く、リタイアとなった。

 今回はドゥカティとヤマハが好成績を残したため、上位陣のポイント数が少し詰まった形となった。後半戦はまだ始まったばかり。トップ争いでM・マルケスが完全に抜け出したと言うにはまだ早そうだ。今後の出方次第では、順位が逆転する可能性も大いにありえる。

 次戦は8月21日にチェコのブルノサーキットで開催される。ポイント差は詰まるのか、広がるのか今後の展開が見逃せない。(編集担当:水沢潤)