新華社通信は16日、「日本全国戦没者追悼式で、天皇が『深い反省』述べる」との見出しで「明仁天皇は2015年に引き続き、発言の中に『深い反省』という文言を盛り込み、『戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願う』と述べています」と好意的に報じた。
一方、安倍晋三総理の式辞に対しては「4年連続して追悼式で『加害』と『反省』を述べていない」と報じるとともに「再び戦争しない決意を強調はしたものの、発言の中に、歴代首相が戦争に触れる際に使っていた『加害』、『深い反省』といった言葉は、依然としてありませんでした」と伝え、安倍総理の歴史認識を問うものになった。
ただ、新華社通信は安倍総理について「安倍首相は当日、靖国神社への参拝は行わず、千鳥ヶ淵の戦没者墓苑で献花を行いました。靖国神社へは首相代理として自民党の西村康稔総裁特別補佐が『自民党総裁名義』で玉串料を納めた」とも報じ、玉串料の名義は首相名義でなく、自民党総裁名義であったことを伝えている。(編集担当:森高龍二)