内閣府が行った「クレジットカード取引の安心・安全に関する世論調査」で、磁気カードによる決済より、ICカードでの決済や暗証番号入力が安全であることを「知っている」は37.2%にとどまり、「知らなかった」が44.5%と、知られていないことが浮き彫りになった。
調査は今年7月21日から31日まで調査員による個別面接聴取で、全国の18歳以上の男女3000人を対象に実施。1815人から有効回答を得た。4日までに結果が発表された。
それによると、クレジットカード取引には「ICカード」によるIC取引と「磁気カード」による磁気ストライプ取引があることを伝えたうえで、磁気ストライプ取引は「磁気ストライプ」に記録したカード情報を読み取り決済処理をする取引で、IC取引は「ICチップ」に暗号化して記録したカード情報を読み取り決済処理をする取引なので、磁気ストライプ取引のようにカード情報を盗み取るスキミング被害は発生しない。
またIC取引では伝票への「サイン(署名)」にかわり、本人しか知らない4ケタの「暗証番号」を入力することになる、ことなどを説明。そのうえで、ICカード決済の方が安全で、暗証番号の入力が安全であることを知っていたかを訊ねていた。(編集担当:森高龍二)