ヘリパッド建設「過半の返還へ進めている」防相

2016年09月07日 09:04

 稲田朋美防衛大臣は沖縄・米軍北部訓練場のヘリパッド建設について「北部訓練場の過半の一日も早い返還に向け、移設工事を進めている」とするとともに「そういった点について、沖縄県の皆様方との理解、協力を求めていきたい」と記者会見で語った。

 稲田大臣は「地元の国頭村、東村は返還跡地の有効活用策として、国立公園の指定、世界自然遺産への登録を目指すとして、早期の返還を要望されている。地元の中でも、そういった理解を示されている地域もあるわけで、この返還の意義等を粘り強く、いろいろな形で発信していくということが必要ではないかと思っている」と述べた。

 ただ、建設工事を巡っては機動隊がゲート前で抗議する人らの強制排除や工事現場に砂利を搬入するダンプカーの通行を確保するため県道70号線を一時封鎖するなどしていることが「強行過ぎる」と建設に反対する人らからの批判を強めている。

 建設に反対している社民党の福島みずほ副党首は「7月、8月と沖縄・高江に行きました。県議会がヘリパッド工事中止の意見書を出しているのに、安倍政権は聞く耳を持たないどころか、問答無用で強行している」と問題だとしている。(編集担当:森高龍二)