視聴行動分析サービスを提供するニールセンの実施したSNSの最新の利用動向分析によれば、検索機能を利用しているユーザーは、スマートフォンユーザー全体のうちの34%となっており特に10代のユーザーでは全体の75%が検索機能を利用。うちの58%は1日1回以上利用しているという結果となった。
SNSの機能はいまやコミュニケーションツールとしてのみでなく、各SNSの性格に合わせ使い分けられている。視聴行動分析サービスを提供するニールセンの実施したSNSの最新の利用動向分析によれば、検索機能を利用しているユーザーは、スマートフォンユーザー全体のうちの34%となっており特に10代のユーザーでは全体の75%が検索機能を利用。うちの58%は1日1回以上利用しているという結果となった。また、SNSアプリの利用率は多いものから順に「Facebook」、「Twitter」で40%、「Instagram」で20%となった。各SNSに対するイメージでは「Facebook」では「生活に欠かせない」というイメージが上位にきており、「Twitter」では、「世の中のできごとを知ることができる」、「最新の情報を得られる」といった情報収集に関するイメージが他の2つのSNSと比較して高かった。「Instagram」では「センスの良い写真や動画が見られる」や「面白い写真や動画が見られる」、「クリエイティブな感性を刺激される」などヴィジュアル面のイメージが高かった。3つのSNSに共通して高かったのは「退屈しのぎになる」というもので、イメージの割合としては最高となった。
こうしたユーザーのSNS使い分けに即すべく、SNS側もサービス改善を実施している。「Facebook」ではニュースフィードに表示される投稿を常にアルゴリズムの改善によって調整しているし、「Twitter」では情報収集を最適化するため、溢れかえるタイムラインのなかから重要なツイートをトップに表示する機能を今年2月に追加したほか、最近では、同一アカウントからの同一内容のツイートや、自動生成されたツイートをタイムライン上で非表示にする「クオリティーフィルルター」を追加するなど、サービス改善に余念がない。「Instagram」ではビジュアルでの優位性を保つべくアプリの写真・動画撮影を最新のハードウェアに合わせて随時改善、最近ではiPhone7の強力な望遠ズームの操作性を活かした撮影が可能になる新機能を発表している。
大部分のスマートフォンユーザーが各SNSを使い分け、コミュニケーションや情報収集、娯楽として活用している現状においては、情報を届ける側もこれを意識して最適なフォーマットを選択することが重要だと考えられる。(編集担当:久保田雄城)