電子書籍を検討中の4人に1人が「読み放題型」

2016年09月24日 19:54

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「電子書籍利用に関する実態調査」の結果によると、電子書籍の利用を検討する人のうち4人に1人が「月額制の読み放題型」を検討しているという。また、「月額制の読み放題型」を利用する人のうち、電子書籍リーダー購入を前向きに検討している人は半数近くにも登った。

 ジャストシステム<4686>が『電子書籍利用に関する実態調査[2016年9月度]』の結果を発表。調査は20~69歳の男女1029人を対象に行われた。

 電子書籍の利用を検討している人のうち、4人に1人が「月額制の読み放題型」を検討しているという。また、「1冊ごとの買い切り型」は41.1パーセントとなった。まだ電子書籍を実際に導入しておらず、検討中の人は支出に対して慎重な傾向が見える。また従来の紙の書籍のように必要なモノだけ購入する、という認識が強く残っている層も含まれるのではないだろうか。そして、まだどのような形態にするか決めかねているという人は36.6パーセント。書籍を定額で好きなだけ読むことができるという形態が増えたことで、これまでの読書スタイルを見直そうとしている人もいるのではないだろうか。

 電子書籍を「月額制の読み放題型」で利用しながらも電子書籍リーダーを購入していない人のうち、「購入を具体的に検討している」、「前向きに考えている」というような回答は46.4パーセントにのぼった。読むことができる書籍の種類、もしくは読む量が増えるとさらに読みやすくなる専用ツールが欲しくなるようである。電子書籍リーダーを利用すると、状況によっては荷物が増えるという煩わしさもある。そのような問題も踏まえたうえで電子書籍リーダーを購入するということは、電子書籍そのものに馴染み、本格的に利用していこうとしている傾向を表しているといえそうだ。

 電子書籍利用者のうち、電子書籍と紙の本を使い分けているという人は79.6パーセントも存在した。電子か紙か、どちらかに偏った使い方をしている人は意外にも少ないようである。また、「紙の本で気に入った作品は持ち運びがしやすい電子書籍版でも購入することがある」人は36.1パーセント。逆に「お試しで購入した電子書籍を気に入って紙の本も購入することがある」人は36.7パーセントとほぼ同数。電子書籍と紙の本は相反するものと捉えられがちだが、状況や自身のライフスタイルによって使い分けをしている人が多いようである。(編集担当:久保田雄城)