稲田朋美防衛大臣は27日の衆院本会議で11月に派遣される南スーダンPKO活動の派遣隊について、安保法制施行に基づく『駆けつけ警護』や『宿営地の共同防護』などの新任務付与について、南スーダンを自ら訪問し、現地情勢などを見たうえで、政府として総合的に判断すると考えを示した。
民進党の大串博志政調会長の質問に答えた。稲田大臣は「防衛大臣に就任してからこれまで国内外の自衛隊部隊を視察してきたが(南スーダンへはマラリア予防接種時にアレルギー反応を示し、体調不良で訪問できなかったので)南スーダン派遣隊の活動状況の確認や隊員を激励したい思いは、今も引き続き持っており、諸般の事情が許せば同国を早期に訪問できればと考えている」と答弁した。
そのうえで「今後、南スーダンPKOに派遣される部隊に駆けつけ警護などの業務を新たに行わせるかどうかについては現地情勢や訓練の進捗状況など、慎重に見極め、政府として総合的に判断していく」と答えた。
大串政調会長は「南スーダン訪問予定が体調不良で訪問できなかったと聞いている。お見舞い申し上げます」と労ったあと「現地の安全状況を大臣自ら確認されることが極めて大事だ」とし「駆けつけ警護など新たな任務を付与するかどうかは、自ら現地を訪問し、現地で確認したうえで任務を付与するかどうかの可否を決定するべき」と求めた。(編集担当:森高龍二)